犬を迎えることは、かけがえのない家族が増えるという素晴らしいことです。しかしその一方で、登録・予防接種・近隣配慮など、法律に基づいた責任も始まります。

飼い主としてどのようなことをしなければならないか、以下に整理してみました。

法的手続き(狂犬病予防法・動物愛護管理法)

犬を飼う場合の法令に、以下のような対応が必要です。

項目内容根拠法令
登録生後91日以上の犬は、市区町村に登録(鑑札交付)狂犬病予防法 第4条
狂犬病予防接種年1回の予防接種(注射済票交付)狂犬病予防法 第5条
鑑札・注射済票の装着首輪などに装着義務あり狂犬病予防法 第6条
(多頭飼育届出)10頭以上飼育する場合は保健所へ届出地方条例・指導要綱
(動物取扱業登録)営利目的(販売・譲渡など)の場合は登録必須動物愛護管理法 第10条
死亡届死亡後30日以内に市区町村へ届出狂犬病予防法 第4条

飼育環境の整備

  • 居住スペースの確保:ケージ、寝床、トイレ、遊び場など
  • 衛生管理:糞尿処理、シャンプー、ノミ・ダニ対策
  • 安全対策:誤飲防止、脱走防止、熱中症・寒さ対策
  • 近隣配慮:鳴き声・臭気・抜け毛などへの対応

健康管理と社会化

  • ワクチン接種:狂犬病予防接種のほか、混合ワクチン、フィラリア予防など
  • マイクロチップ装着:2022年以降、販売犬は義務化(飼い主変更届も必要)
  • しつけ・訓練:咬傷事故防止、無駄吠え対策、社会性の育成

飼育で特に重要なポイント

健康と安全の確保(動物愛護管理法 第7条)は重要です。毎日の食事・水・運動・衛生管理、ワクチン接種、フィラリア予防、定期的な健康診断、暑さ寒さ対策、誤飲防止、脱走防止などの安全管理をしましょう。

社会性としつけも大切です。咬傷事故や無駄吠えを防ぐための基本的なしつけ、他人や他の動物との共生に必要な社会性の育成、散歩時のマナーや公共施設でのルール遵守が求められます。

近隣への配慮とトラブル防止を念頭に、鳴き声・臭気・抜け毛などへの対策、散歩中の排泄物処理、苦情が発生した場合の誠実な対応を行いましょう。

生涯飼育の覚悟が必要ですね。犬の平均寿命は12〜15年。途中で放棄せず、最期まで責任を持つことです。飼い主のライフスタイルや将来設計との整合性を考慮しましょう。

犬は「物」ではなく「命」です。だからこそ、法令だけでなく、思いやりと覚悟を持って接することが最も重要です。

安心して、犬との暮らしを始めましょう

犬はあなたの人生を豊かにしてくれる存在です。その命を守るために、法令に基づいた適正な飼育と管理が欠かせません。

行政書士は、飼い主の皆様が安心して犬と暮らせるよう、信頼と法的根拠に基づいたサポートを提供します。

はじめての犬との暮らし、法的な準備はできていますか?

こんな方におすすめです
  • 犬を飼うのが初めてで、何をすればいいか不安な方
  • 登録や狂犬病予防接種などの手続きをスムーズに済ませたい方
  • ペットを家族として迎えるにあたり、将来の備え(相続・遺言)も考えたい方
  • 多頭飼育や譲渡を検討していて、法令遵守をしっかりしたい方

愛犬との豊かな暮らしをサポートします

  • 犬の登録・狂犬病予防接種の届出代行
  • 多頭飼育や譲渡に関する契約書・届出書類の作成
  • ペットの相続・遺言書への記載支援
  • 飼い主向けの法令説明パンフレットの作成
  • 保護団体・譲渡会との法的連携支援

当事務所は、飼い主の皆様が安心して犬と暮らせるよう、信頼と法的根拠に基づいたサポートを提供します。

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