犬と猫に係る法令・規則の違いは、主に狂犬病予防法の適用の有無と、登録・届出義務の違いに集約されます。以下に体系的に比較・整理してみました。

ペットショップで購入?それとも譲り受けた?

最新の調査(2024年 クロス・マーケティング社)によると、飼いたいペットの種類は、「犬」63%、「猫」55%であり、2年前より「猫」を飼いたい意向が高まっているようです。

犬と猫では入手経路の傾向が大きく異なります。犬はペットショップで購入、猫は拾って保護したケースが多いそうです。

犬の入手経路

入手方法割合%
ペットショップで購入50%(最多)
ブリーダーから直接購入21%
友人・知人から譲り受けた17%
保護団体・譲渡会など12%未満

猫の入手経路

入手方法割合%
拾った(保護)34%(最多)
友人・知人から譲り受けた26%
ペットショップで購入16%
保護団体・譲渡会など24%前後(推定)

犬と猫の法令・規則の主な違い

犬と猫では、飼育に関する法令において以下の相違があります。

項目
適用法令・狂犬病予防法
・動物愛護管理法
・動物愛護管理法
登録義務あり(狂犬病予防法第4条)なし
鑑札の要否義務(登録時に交付)不要
狂犬病予防接種年1回義務(第5条)対象外
注射済票の装着義務不要
死亡届30日以内に届出義務あり不要(事業者は年次報告に記載)
放し飼いの規制一部自治体で条例あり多くの自治体で屋外飼育の自粛指導あり(例:東京都)
多頭飼育届出一定数以上で届出義務あり(例:10頭以上)一定数以上で届出義務あり(例:10頭以上)
動物取扱業の登録営利目的なら登録必須営利目的なら登録必須
飼育環境等の指導保健所による指導・改善命令あり保健所による指導・改善命令あり

犬の方が狂犬病などの対応から適用される法令が厳格になっています。

狂犬病予防法が適用されるのは犬のみ

犬は人獣共通感染症(狂犬病)対策の対象動物として、法的に厳しく管理されています。違反すると最大20万円以下の罰金(第27条)となります。登録・接種・鑑札・注射済票の装着が義務とされています。

登録は一度で済みますが、狂犬病予防接種は毎年1回義務です。接種後には「注射済票」が交付され、鑑札と一緒に首輪などに装着する必要があります。

猫は動物愛護管理法のみが適用

猫の飼育に関しては、犬ほど厳格な法令や届け出義務はありませんが、一定の条件下では法的規制や行政指導の対象になります。

猫の飼育には登録・接種義務はありませんが、適正飼養・虐待防止・近隣配慮などの義務は犬と同様に課されます。なお、多頭飼育や譲渡・販売を行う場合は、動物取扱業登録が必要となります。

動物飼育のサポートいたします

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動物は大切な命です。だからこそ、法令に基づいた適正な飼育と管理が求められます。行政書士は、飼い主や事業者の皆様が安心して動物と暮らせるよう、書類作成・手続き代行・法令説明を通じて全力で支援いたします。

こんな方におすすめです

  • 飼育頭数が増えてきて、法令違反が心配な方
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対応可能な業務

  • 犬の登録・狂犬病予防接種の届出代行
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  • 保護団体・譲渡会との法的連携支援など

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