鈴木さんと鈴木さんが結婚。どちらの鈴木さん?氏の話

家族

みなさんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

日本の法律では、夫婦は同じ氏を名乗る必要があります(夫または妻の氏を選択)が、同じ苗字の人同士が結婚した場合に、見かけ上は氏(姓)は変わりません。例えば、男性の鈴木太郎さんと女性の鈴木花子さんが結婚した場合、太郎さんも花子さんも従来と同じ鈴木という姓のままです。

しかし、実際のところは、婚姻届けを出した際に、戸籍上どちらの姓を使うかを選択しているのです。

婚姻届における「夫婦の氏」をどちらにしたか

婚姻届は各市町村のホームページなどにも様式が掲出されています。まずそちらをご確認下さい。

婚姻届の用紙の記載欄に、「(4)婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」を記載する欄があります。氏の選択欄には、「□ 夫の氏」「□ 妻の氏」のいずれかを選択するようになっています。すなわち、戸籍上、その箇所でどちらの氏を名乗るかが決まるのです。

先ほどの鈴木さんの例でいうと、もし、「夫の氏」を選んでいた場合には、結婚後は妻の鈴木花子さんの氏は夫の「鈴木」さんということになります。同じ「鈴木」でも夫の氏に変更していることになるのです。

そして、氏を選択された夫又は妻が、戸籍の筆頭者になります。

氏の選択基準

氏を選ぶ基準は人それぞれの考えによりますが、いくつかポイントをあげると

  • 社会的、職業的な面:社会的名声、名刺・資格・SNS・銀行口座などの変更が必要になることもある
  • 家族との関係性:双方の親との関係性など
  • 戸籍:どちらが筆頭者になるか
  • 姓への思い入れ:めずらしい姓など

氏は戸籍、家族に係る大事な決定です

氏の選択は、単なる苗字の話ではなく、戸籍や家族一体感に係る大事なことですので、よく考えて決めましょう。

夫婦別姓は現行制度では認められていませんが、「夫婦別姓」の議論は続いています。将来どうなるのでしょうか。

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