カブトムシを取りに私有地の雑木林に入ると

ペット

みなさんこんにちは。いかがおすごしでしょうか。

夏も盛り、子供さんたちのなかには自由研究の昆虫採集に夢中になっている子も多いのではないでしょうか。カブトムシ、クワガタムシは子供たちに人気で、ホームセンターやペットショップなどでもたくさん見ることができますが、親子で里山や雑木林にカブトムシを採りに行くこともあるかと思います。私有地でカブトムシを採る際には、法律・マナー・安全面のすべてに配慮する必要があります。

無断で立ち入ると不法侵入になる可能性も

本来、他人の私有地(雑木林、山林など)に許可なく入ると刑法の住居侵入罪(不法侵入・刑法第130条)に該当する可能性があります。看板や柵がなくても、個人の所有地であることが明らかならNGです。本来的には事前に地権者の許可をとる必要があるでしょう。

※国有地には、庁舎・国道・河川・国有林などが含まれます。これらは「行政財産」として、国の事務や事業のために使用されているため、一般人が自由に立ち入ることはできません。国立・国定公園の特別保護地区では、許可なく昆虫採取を行うと犯罪行為に該当する可能性があります。地方自治体の管理地も同様に制限ありです。例えば、保護林や水源地などは立ち入り禁止区域に指定されていることもあります。国有地なら財務局、自治体管理地なら市役所などに問い合わせをしてみましょう。

カブトムシは無主物だが

カブトムシなどの昆虫は「無主物」(元々誰のものでもない物、捕獲・占有することで所有権を取得できる)とされ、採取自体は合法行為です。ただし、土地の所有者の権利を侵害してまで採取することは違法行為とみなされる可能性があります。例えば立ち入り禁止の看板があるのに立ち入ってカブトムシを捕まえた場合など。

木を傷つける行為は

樹液を出させるために木を傷つけたら器物損壊罪、カブトムシを飼うために枯れ木を持ち帰ったりすると、窃盗罪に問われる可能性があります。これらの行為はNGです。

地域住民とのトラブル

地元の人にとっては大切な山林である場合があります。無断で入るとトラブルや通報の対象になることもあります。特に夜間の採集は、不審者と誤解されることもあります。

まとめ

他人の私有地内でカブトムシを採取するには、必ず地権者に許可をとること、自然に配慮して乱獲しないこと、木を削ったり持ち帰ったりしないこと、安全に気を付けることが重要です。公園や自然観察林など、採取が違法とならない場所を選ぶこともよいでしょう。

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